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The Morning Benders; Big Echo


こちらは一昨年に出たThe Morning Bendersの2nd大作、Big Echoのレビュー記事です。

ローファイな音楽って表現が難しい…



アルバムタイトルというのはたいていアルバムそのものをまとめたものである。その好例がこれだ。The Morning Bendersの2008年のデビュー作、Talking Through Tin Cansはインディーロックのオリジナルを集めたものでShinsのがちゃがちゃポップからちょっと拝借したようだ。ちょっと明るいスポットライトを浴びたものの、そのレコードはサンフランシスコの人々からは二番煎じ的な人気を焼き付けた。The Shins自身はパイオニアではないという事実に加えて、Talking Through Tin Cansは未熟な子供の活動ほどに制限された音なのだと、そのタイトルからも示唆されている。

Bendersが二番目に努力したタイトルと、ラフトレードからのデビューである、Big Echoはまさしく2年間の音の変化を出している。アルバムは原点回帰的なもので、Morning BendersはPacNWにあるインディーポップの個性的危機がより沿岸部の絶えず変化するカリフォルニアのもやを好んだことを示している。また、アルバムはGrizzly Bearの洞窟のように深いエクスペリメンタルなロック音を包括している。Chris TaylorはBendersのボーカル/ギタリストのChristopher Chuとの共同制作としてクレジットに載っている。

Big Echoは”Excuses”で始まり、陽光に満ちた、少し短い詩を陽気に歌い上げて1950年代のポップバラードやSgt.Pepperに影響されたオーケストラマニアと同じような第一歩を踏み出した。この曲はのんびりとしてすばらしいBendersの様式変化を見せており、魅力的なメロディが存分に、この男たちがどれほど多くのサンフランシスコの有名な音楽から得てして、宅録の打ち込み製作Yours Trulyへと遂げたのかを示している。
Even then, the band finds ways to add touches of weirdness to each track. "Promises" may be just another song about an uncertain relationship, but the song's big-beat thump and tangled voices add something sticky to the bittersweet presentation. The simple shuffle of "Wet Cement" is augmented by scale-sliding background vocals, while the economical "Cold War (Nice Clean Fight)" features glockenspiel to accentuate its ramshackle charm.”Promises”はただ単にあいまいな関係についての歌かもしれないが、その曲のビッグビートなトランペットやいくつにも重なるボーカルがほろ苦い表現に感傷的な何かを付け加えている。”Wet Cement”のシンプルな混ぜ合わせは変動的スケールで後ろに聞こえるボーカルによって拡大されている。一方で謙遜的な”Cold War(Nice Clean Fight)”は
“Excuses”に続く、そのトリオはBig Echoをより手始めにわかりやすくし、Bendersの前作に一番近いところへと持って行って、さらには前作よりも複雑さを減らしていくという成長を遂げた。その時でさえバンドはそれぞれの曲に不思議なタッチを加える方法を見つけている。謙遜的な”Cold War(Nice Clean Fight)”では鉄琴が特徴的で、弱弱しい魅力を強調している。

Big Echoの後半は少しスローで最初に比べると湿っぽい感じがある。つまりそれはまた、バンドの新しいGrizzly Bearからの影響であり、明確な音から脱してむらのあるギターが”Hand Me Downs”という呼吸入りの曲から、多面にわたって気が遠くなるような”Pleasure Sighs”や”Stiches”へと続く。Taylorの存在がBig Echoに覆いかぶさっている。傾いた音楽堂のストリングスである”Excuses”から讃美歌、たとえば”Sleeping In”に近づくとボーカルがぼんやりとしてくる。この洞窟のように深いプロダクションがBig Echoに表題と同じ二重の意味を与えており、きまじめさを添えて、ギタリストとしてのChristopherとJonathan Chuにぼんやりとしたアレンジのさなかへ延びるような可能性を与えている。

Taylorにかなり多くの影響と方向性を任せてしまっているのだが、それがthe Morning Bendersの様式的変化を食い尽くして、どんなバンドもうらやむような、そしてリスナーが愛するようなものになっている。多くのバンドがほとんどのキャリアを頑張って(そして誤って)自分が得意とすることに絞ってそれだけに縛り付けてしまう。The Morning Bendersはすでにそのことに少し気づいている。ここで彼らはこのBig Echoに描かれた豪華油絵のアルバムカバーの絵のような道を歩み続けたいと思っているのだ。つまり、当てにならない海へと、比較的安全で足場がしっかりした領域から離れようとしているのである。

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