スキップしてメイン コンテンツに移動

Department of Eagles; In Ear Park


私の大好きなバンド、Department of EaglesのIn Ear Parkについてのレビューです。これは、Grizzly Bearで有名なDanielのサイドプロジェクトです。

2008年のベストミュージックにも選ばれています。なんと、8.3点!



Department of Eaglesは、何かが絡み合い、とりとめもなく続くバックストーリー(登場人物に過去に起きた出来事)のようなものを持ち合わせたバンドだ。そして彼等は、自分たちよりも魅力が劣るバンドを押しつぶせる力を持っているかもしれない。2004年にDaniel RossenがDepartment of Eaglesに入る前にサンプルや、ニューヨークにいたときのルームメイト、Fred Nicholausと見つけた音を少し継ぎ合わせていた。そのデュオのコラージュが2003年にDepartment of Eaglesの神秘的で、震えるようなデビュー作、The Cold Noseとしてリリースされた。そのレコードは2006年にリミックスアルバムが続いてリリースされ、シングルオンリーのレコードが先行して、Whitney and the Moon UK(オリジナルタイトルはThe Cold Nose)として出された。そのリリースからすぐに、RossenはEd Droste、Grizzly Bear、The と組んで、Department of Eaglesは休止した。2007年の終わりに、Grizzly Bearの同胞Chris BearとChris Taylorに協力を求めて、DOEデュオはもう一度レコーディングを始めた。

Department of Eaglesの初期の作品とは違って、サウンドアートやごたまぜのエレクトロなどにかなり重点を置いている。In Ear Parkでは、まとまりのないポップレコードで、(ギターとピアノ、ホーン、バンジョーそしてその他もろもろで完成されている)サージェントペパーズや、サングトングス、ヴァンダイクパークス、そしてジーンクラークを彷彿とさせる。どんな良質な音実験のように、In Ear Parkは聴くものすべてと、かつては小さく聞こえたものにまで及んでいる。Teenagersではピアノが小さく聞こえ、No One Does It Like Youという始まりのファズ、ノワールのように響く足音がサンプリングされたClassical Recordsはアルバムが膨らんで、拡大するほどに、4回か5回も回転させれば大作になる。

In Ear ParkはRossenの後の父親に捧げられ、アルバムがあまり悲しみに満ちたものではない一方で、それは時にその輝きを抑制するような、ある種どこでもあるようなメランコリーが注がれている。(I laughed so hard I fell downとRossenはNo One Does It Like Youで歌う。I curse these legs I walked on)始まりであり、タイトルトラックであるIn Ear Parkは甲高く、ひきつるようなアコースティックギターが最後には不安定で病的な靄になる。これはDOEがまたフリークフォーキストであるということであり、この魅力的な素晴らしいストリングバンド(時に、Rossenの歌声—ささやくようでいてやわらかい歌声—少しRobin Williamsonのようにも聞こえる)のうずを聞かずにはいられないのだ。他では、バンドはさらにわかりやすく直球である、(Rossenのこの作品のいくつかはGrizzly Bearには少しパーソナルすぎるという主張を強化している)不穏なAround the Bayはゴシックフォークの素晴らしいパートからなり、アコースティックがかき鳴らされ、激しい雷雨のようなパーカッションや、鋭く、脅すようなボーカルがある。

多くのサイドプロジェクトとは異なり、DOEはかなり自己満足的作品である。おそらくそれはRossenとNicholausの仲間意識が最近のGrizzly Bearの作品に先行しているからである。二人の初期の作品とIn Ear Parkの間の休息は正解だった。というのもこれのおかげでRossenとNicholausが重大で、混乱するような新たなDOEの方向性を作り上げることとなったからだ。野心的で、入り組み、繭にこもるように家庭的なハーモニー、そしてちらちらと光る陽光がぎゅっと詰められている。けだるい、お気楽な西海岸のレコードだ(Randy NewsomeやSMiLEを思い浮かべるような)、そしてそこには東海岸の不安が注がれている。


ソースはこちら。 http://pitchfork.com/reviews/albums/12275-in-ear-park/

コメント

このブログの人気の投稿

さらば青春の光

We're the MODS = psycho

Why Taylor Swift is so FABULOUS ???

Why Taylor Swift is SO FABULOUS?

Taylor Swift no body, no crime 和訳