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Best Album of 2012

ついにやってまいりました、Best Album of Year発表です。ではどうぞ。

Best Album of 2011

  2012年のアルバムベストの発表が始まっていますが、ここで一年振り返って去年のベストを。

Midnight In Paris

                     Midnight in Paris by Woddy Allen 久しぶりに映画を観たのでその感想を書いていきたいと思います。 以下ネタバレ注意。

Godspeed You! Black Emperor

Godspeed You! Black Emperor Allelujah! Don't Bend! Ascend!  By Mark Richardson 9.3 / 10 GY!BEの新譜がついに出ましたね!前回のATPで来日した時に話題になって、そこで知ったのですが、ライブ見ておきたかったと後悔の念でいっぱいです。 ライブを見た方は感慨深くこの新譜も聴いていらっしゃることでしょう。 ということで訳してみました。こういう実験的な作品のレビューは読んでいて面白いです。 千年祭の訪れを間近にして、Godspeed You! Black Emperorはしかるべき時に存在するしかるべきバンドであった。そのデビューアルバムのF#A#∞を1997年に発表し、技術的スピードが加速する中、音楽ジャンルというものはごたまぜになり、リスナーたちは音楽というものが一体どこへ向かうのか考えていただろう。Godspeedはしかし、カナダの自由でミステリアスな集団の集まりで(ギタリストのEfrim Menuckがリーダーのようだが、彼らはあくまでユニットとして受け取られることを好む)、アナーキーな政治に傾倒し、Ennio morriconeとミニマリズムを融合させ、そこにサウンドを見つけ、さらにメタルから影響を受けたノイズを鳴らし、かなり興味をそそる可能性を示していた。彼らはスタートダッシュから2002年までは忙しくやっていたが、2002年--Yanqui U.X.Oを出してからは3つの壮大なるフルアルバムと長いEPを出し--そしてメンバーはしばらくGodspeedを棚に置いておくことにしたのだった。もし彼らがずっと戻らなかったら、また新たな音楽の調べを発表することもなかっただろうし、問題にもならなかっただろう。彼らの遺産はゆるぎない安定そのものだった。 だがGodspeedは2010年にまたライブ活動を再開し、それが一番最初にシーンに舞い降りたときのように、私たちが存在するとも知らなかった、もしくは忘れていたような音楽の穴を埋めてくれたのである。そして、2週間前、新アルバムに関する驚きの告知がされた、Allelujah! Don't Bend! Ascend!という、きっかりファーストアルバムから10年

Muse 2nd Law

Muse The 2nd Law  5.5 / 10 Museの待ちに待った新譜がついに発表された! ダブステップを取り入れた衝撃のトレイラーが公開されてから、いったいどんな作品になるのかと待ちきれなかったリスナーも多いと思うが、どうやら世界的にその感想を見てみるとなんだか一概に素晴らしいとは言えないのかな、という印象。 「あの」Pitchforkのことなので、US indie以外はかなり偏りが見られるレビューも珍しくはないのだけど、ことさらこれを見たら爆笑してしまった。 ほかにも気になる記事はあったのだけど、それは次回あげるとして、とりあえずこの笑えるレビューを見てみてほしい・・・ 私なりに頑張っておかしく訳してはみたのですが。笑 以下訳 Museが 2nd Lawのトレイラー を公開したとき、これは君たちリスナーが入れ込んできたようなレコードから想像するような典型的な先買的ショックだった。「Museがダブステップに走った!」というリスナーが小さな旋風を毎期起こしたが、これは予測内の範囲だったし、かなり予想できたことだった。もちろんMuseファンたちはYouTubeのコメント欄を血に飢えたベジタリアンみたいに荒らしまくっただろう。しかし、Museが音楽的にQueenやRushの枠にはまっていると思うのなら、彼らは技術的にも褒められまくり、かつかなり有名なプログレロック--まあ常にシンセサイザーメインの音楽だから親切ともいえないような反応もあっただろうが--として定着したことでかなりの利益を得ていた。だがその一方で、Museはゆくゆく時期尚早動議を持つようになるのだろう。ただこれがバンドにとっての最後の未開拓分野なのであり、今は砂地に生息する多毛無視のようなベースラインを一定にしながらも、その音楽性自体は常にリスナーに同等の"届け物"を与えてきた--グラスを破壊してしまうほどのファルセットが走り、ワーグナー風のクレッシェンドやこの十年間月刊Guiter Worldを目の敵にしているかのようなソロだ。全様式をやりすぎるまでにマスターしてしまったようにも見えるが、the 2nd LawはMuseの非の打ちどころがない勝利だといえよう。問題はMuseがはるか遠くにまで行ってしま

How To Live With A Phantom

Sakamoto Shintaro /  How To Live With A Phantom                                                                                 7.4 /  10                                                                                                Pitchfork by Eric Harvey 坂本慎太郎のことを理解しようとするにあたって、まずトッド・ラングレンのことから始めるのが良いだろう。ラングレンのように、坂本はスタジオにこもりきりになってプラトニックな自身のポップミュージックの理想を作り上げようと努力する前にサイケポップガレージバンドでのキャリアから始めたのである。   たどった軌道こそ同じだが、ラングレンが少し変わった世捨て人風ポップの LP 作品をリリースするまで 1970 年代を通して Nazz としての活動はたった 2 年間しか続かなかったのに対して、坂本は今年自身のソロ作をリリースするまで 1989 年から 2010 年まで素晴らしき、ゆらゆら帝国としての活動を送ってきた。   ここ、 2,30 年の日本での活動が多く、それが語るように、ゆら帝は母国では大きな存在であったが、アメリカではちょっとしたカルト的な活動が盛り上がっただけであった。 (DFA はこっそり 2009 年に Death from Abroad の LP をリイシューしていたが )   申し分ない程に作り込まれた Hot to Live With a Phantom のラウンジポップは小規模ながら熱烈なリスナーを生み出すのではないかという印象を与える。   Phantom は坂本がプロデュースし、自身で多くの楽器演奏しており、あたかも魔法で金のラングレン像を召喚して、神 Something/Anything の見開きジャケットの部屋に閉じ込めてしまったかのようだ。 だがその一方で坂本がコンガをレコーディングしながら取締役会レベルを足の指で調整

POP ETC

POP ETC           2.5 / 10 音楽のことを書く上でのことをまとめた二つのクリシェがあるようだ。あるアーティストは自分の道を認識して、そこに留まるものだが、その一方ではまた別のアーティストは自分の落ち着く道から出て行くものだというもの。またひとりは精一杯やり、その力を戦うことにも伸ばしている(RamonesとBeach Houseを見て欲しい)ということを知るのは素晴らしいことだ。その一方で、また別の人はその人物が何か観客の望み、ついていきたい(Beck やJoni Mitchelを見て欲しい)と思うのと別の方向に行くと決めた時には尊敬し続けるのが難しいということだ。 The Morning Benders はサンフランシスコ経由でブルックリンにやってきたグループで、二つのアルバムを出してきた働き者らしいインディーロックバンドだ。そして最後に遂げた努力として 2010 年の Big Echo では Grizzly Bear の Chris Taylor をプロデューサーとして呼び、ぼんやりとしたチェンバーポップを鳴らす純粋なレコードを作った。今年彼らは名前を POP ETC と変えた、これは bender という言葉がイギリスでは侮辱的な、同性愛者嫌いといった意味の含みを持っているとわかってからなのだが、彼らはサウンド面でもシフトし、これがかなり急進的であった。大画面に広がるようなギターロックの代わりに、新しく名付けられたバンドはリーダーである Chris Chu が子供の頃入れ込んでいた R&B グループである Boyz II Men やシンセのヘビーポップアーティストである Madonna からからインスピレーションを得ているのであろう。僕らはネオンキーボードや、たくさんの Auto-Tune 、それから「 I Wanne Be Your Man- 君の男になりたい」とかいう曲名の曲のことを言っているのである。バンドのセルフタイトルのアルバムは勇敢なる変化を遂げた新しい呼称の影響を受けているのだろうか。もちろん。これが素晴らしいかって?少しも、だ。自分たちの道にとどまることを忘れているのだ。つまり、 The Morning Benders として今まで知られていたバンドは中央の道へとドリフトし、ガードレールを

My Bloody Valentine - Isn't Anything 10/10(!)

My Bloody Valentine Isn't Anything Sony; 1988/2012 By Mark Richardson; May 11, 2012 10.0 Best New Reissue Artists: 彼らは存在している。僕は今CDを抱え、今こういうことができる。彼らは存在しているのだと。My Bloody ValentineのCreationカタログのリマスターは正式に発表されていたが、何度も遅れていたし、どれが一番最初に出るのかというのはもはや繰り返し発せられるジョークと化していて、Lovelessのリマスターか、それとも長く待ち望まれていたそれに続く作品かが問題になっていた。ここで推測されていたジョークのオチというのは、「どちらでもない」という結果だった。四年前に流通された先行するコピーというのはしかし、イギリスでのリリースのみであったが、そう、the My Bloody Valentineのリマスターは存在しているのだ。 Isn't Anythingのリマスターに加え、また新たなMy Bloody Valentineのリリースがある、ちょっとしたものだ。EPs 1988-1991は4つのEPとバンドの創作意欲が全盛期だった時のシングルイシューを集めたもので、以前はリリースされなかった(ブートレグは広まっているが)曲も含まれている。このリリースはかなりの革新を与えている。この作品を一大口で受け入れることはバンドの素晴らしさを目撃する新たな窓のように感じられる。You Made Me Realiseは最初1988年にリリースされ、これまでのEPの中でも最高だと思われるもののリストに何度も入れられており、広くその初期の作品よりも改善されていた。彼らはギターノイズは経験していたが、タイトルトラックのようなものを作るのには一度もうまくいったことがなかった、それは至福と恐怖のカミソリの刃の縁を歩くようなものだ。Kevin Shieldsはthe Beatlesのメロディーセンスをかなり崇拝していたが、決して陽気で覚え易い「Thorn」のような曲は書かなかった。そして彼らが作った曲は「Drive It All Over Me」のようなやすやすとできた曲には決して聞こえなかった。最終的に本物のロックバン

Runaround Kids Interview

今を時めくイギリスの若手オルタナバンド、Runaround Kidsの単独メール取材になんと成功してしまいました…!! No Dreams/Falling Into Better Hands by Runaround Kids "Runaround Kidsはイギリス、Wakefield出身の3ピースバンド。(写真左からRob Burnnell;drum, Jack Winn;bass, George Garthwait;guitar)デビューアルバム、Linked ArmsがUKで賞賛を浴び、BBCなどで取り上げられReading&Leedsにも2010年に出演。The Spillsなどが所属するPhilophobia Labelに所属。日本でも輸入盤がタワーレコードでプッシュされるなど、期待の新星。この度、 Bandcamp などでは新曲You'd Feel The Sameを発表している。" Interviewに答えてくれたのは、ベースのJack Winnです。 --------------------------------------------------------------------------- Q1,バンドを結成したきっかけを教えてください。あなたたちはどのように出会ってバンドを結成するに至ったのでしょうか。 What the starter of the band? Please tel me how you met each other and why you started band together. Jack(以下J) 僕らは2007年にバンドを始めて、皆同じ学校に通っていたんだよ。僕(Jack)はGeorgeといっぱいライブに行ってて、それで始めたんだ。その時から僕らはただただライブをやって曲を書いてるね。 We started the band in 2007, we all went to the same school and me (Jack, singer and bassist) went to lots of gigs with George (singer and guitarist), it started from there. Since

Video色々

*今日は色々と私が気になったニュースをまとめてご紹介します。 < OK GOのnew video; Skyscrapers Ok Goのアルバムからまた新しいvideoが出ました!Sky scrapersのvideoでこれは本人たちは出演していませんが、すごくきれいですよね。 彼らはいつもアイディアにあふれていて本当に楽しませてくれます。 そしてこっちがWhite Knucklesのvideoの3D version! 3D眼鏡をかけて見てくださいね。犬とかがすごく躍動的でリアルに見えますよ-!! そしてこんなのも発見しました(笑)TimとDanがスターウォーズ演じてます(笑)こっちも3D versionです! *sam Amidonが共同主催している北欧のBedroom Community(label)のdocumentary film for free! リンクはこちらから→ http://www.bedroomcommunity.net/news/article/stream_our_film_for_freeこちら そもそもBedroom Communityはおろか、Sam Amidonの知名度すら日本ではあまり高くないと思いますが、Samはブルックリン拠点のSSWです。主にバンジョーが得意ですが、アコギなども使ってインディーフォークシーンの中でもSufjan Stevensに次ぐ期待の若手だと思います。 もちろんトラディショナルなフォークにも精通していて、フォークオーケストラにゲストとして演奏したり、カバーアルバムでは伝統的な伝承歌などもカバーしていて素敵ですよ。 このBedroom Communityは北欧拠点で様々なフォークを中心としたSSWなどが所属していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 こちら p*dis erecordsさんからBedroom Recordsの音源が手に入りますよ。 *Bon Iver - Come Talk To Me Bon Iver名義では現在3枚の音源化されたものが手に入ると思うのですが、youtubeなどで探すと結構高音質な音源が見つかったりします。これもその一つ。 バンジョーと重なるようにいくつも重ねられたコーラス、素晴らしいギター音な

新ネオアコ特集

最近見つけた素敵なネオアコ系バンドをご紹介します。 *Weird Dreams ロンドンを拠点に活動する4ピースバンド、Weird Dreams。ネオアコと言っても彼らの曲は一概に明るくリヴァーブがかった曲群ばかりでなく、憂いを帯びたメロディやサーフポップの良いとこ取りのようなギター音が特徴的で、ネオアコバンドに収まりきらない期待の新人バンド。 4/17に1stアルバムをリリースしますが、すでに早耳リスナーの間では話題になっているらしい… こちらから Tumblr と facebook にアクセスできます。 と思ったら、Rough Tradeと契約していました…ページは こちら Holding Nails *Field Trip こちらはもう少しスロウでギターノイズを大きくしたネオアコよりな、どちらかというとローファイ系バンド。 メルボルン発の4ピースバンドです。 Smith Westernsみたいなスウィートなメロディのローファイが好きな人にはお勧めです! どうですか?Sweetでしょ? Cream EP by Field Trip こちらのBandcampからミニEPが試聴、フリーダウンロード出来ます。

過去ログまとめ*1

以前までやっていたブログで紹介したバンドなどを、こちらで新しく編集してもう一度ご紹介しようと思います。 まずは、 Winter Gloves こちらはカナダからやってきたポップバンド。 Tokyo Police ClubやTwo Door Cinema Clubなどが好きなリスナーにお勧めの、ナード系男子による絶妙エレポップ! おしゃれで、かつ踊れるサウンド。しかし見た目はむさい(笑)1990sのような、popながら遊び心たっぷりで、音楽を目いっぱい楽しむために演奏してやるんだぜ!という心意気が見えてきそう。 どうです?こんな可愛らしいビデオなんて見たら好きになっちゃいませんか? こちらはドキュメンタリー風アコースティック映像。 バンバン打ち込み音を使っているのに、全然いやらしくないし、コーラスワークもとても綺麗!少ない楽器でここまで魅せられるのは上手い証拠ですね…