Glasgow発のエレポップバンドChvrchesの
ロリ顔美少女Laurenちゃんの書いた音楽レビューを早速訳しました。
先日、LaurenがTalkhouseという音楽サイトでWarpaintのレビューを書いていたのですが、そのすぐ一番最初の文章に、「こないだ彼氏と私が...」ということが書いてあったことで、男性ファンが憤怒の声を荒げていたのは記憶に新しいこと。
ちょっと話しは外れますが、女性ファンとしては、そんな状況に、(苦笑)、なんていう感じですが、どうやらこういうことで男性ファンが憤怒の声を荒げるなんていうことは、近年ではどうやら稀なようで...?
というのも、Laurenはもちろん可愛くて世界中で「可愛い!愛らしい!」といわれているようですが、むしろこういったある男、または女のバンドメンバーに対して熱烈な恋愛的反応をするのは、大体が(女)のファンが、(男)のバンドメンバーに対してするものらしい、ということ。(こちらの記事参照)
そういうのも軽く女性軽視といえるのでは?なんて思いますが。(別に私はフェミニストではないです)
以前Laurenがネットでの女性軽視問題に対抗した記事をあげていた際も、(こちらで訳しています)女性メンバーが男性ファンからネットで猥褻なコメントを寄せられるのはおかしい、とコメントしていましたが、Laurenはかなりメディア批判であったり、女性軽視問題には強く批判の声を上げています。もちろん、法律学専攻で、バンド活動前はライターとしても活動していたことも関係していると思いますが、かなりはっきりとコメントを書く、面白いライターだと思います。
では、最新のレビュー、Dum Dum GirlsのToo Trueのレビュー訳からどうぞ。
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もし、Desert Island Discs(BBCの番組のひとつ)で思わぬ展開があって、ミュージシャンとして何かひとつ特性を持ってもいいといわれたら、私はきっと”個性”を選ぶと思う。これまでの業界経験からして、私は”個性”を持っていることは、本当に大変なことだと感じている。もしあなたが自分のクリエイティブなアウトプット/キャリア/自分自身でもって何かしたいと考えているなら、それを両手でしっかりと、出来るだけきつく抱きしめていて、じゃないと数え切れないほどたくさんの人たちが、あなたはどうあるべきか、であったり、彼らがあなたをどのような人間だと受け止めたのか、またどう受け止められるように求めるべきか、って言ってくるから。そしてもしあなたが自分の音楽性がどういったものか理解していないのなら、恐れないで—それと似たように多くの人が、あなたなら使えたり、身につけたり出来るだろうと考えるようなペルソナを、待っていたかのように、また喜んであなたにあげようとするだろうから、ただマーケティング上層部の人たちと密に連絡をとりさえすればいいんだってね。(私はここでは特別人の名前を挙げるつもりはないわ、だって私はAzealia Banksでもないし、ネット上の人と喧嘩を始めたくないから。)
(クソッ。この上の文章ってネットの人と喧嘩始めてることになる?最悪)
自分の声を見つけて、それから自分自身の考えをシェアすることは、時にすごく大変だったり、恐ろしいこと(とくにTHE NEXT BIG THING(オーストラリアの音楽コンペ)でうるさく騒ぎ立てたり、またはどのバンドも他の、そのバンドより前に出てきたバンドと比べたりするようなメディアに対抗させられたとき)みたいに感じられるけど、これは私がDum Dum Girlsのサード・スタジオアルバム、Too Trueを聞くときに思うことのひとつ、このアルバムには、はっきりと、きちんと確立された彼女たちのアイディアがある。
たしかにバンドの前作に立ち返るようなバンドサウンド要素は伺えるけど—Rimbaud Eyesのコーラスボーカルは、奇妙にもDebbie Harry風で、In the Wake of Youでは、Billy Idolの”White Wedding”のキーボードをかなり思い起こさせた—Dum Dum Girlsを純粋に”レトロ”だとか”ノスタルジック”といったタグをつけて彼女たちを悩ませるのはフェアじゃない、いくつかの有名な音楽レビューサイトはそうしてしまっているけども。(ここでも名前を挙げるつもりはないわ。前の議論を見てね、Azealia Banksに関するところよ)
アルバムは全体的に一人称的な観点で語られていて(これは納得がいく、シンガーのDee Deeは自分のことを内省的な人間だと言っていたし、Too Trueと共に発表されたプレスリリースでは、レコードを書いている間、自分を世界から締め出していたと言っていた)、「テルマアンドルイーズ」や、「ラスベガスをぶっつぶせ」のロードムービーみたいな語りかもしれない。Cult of Loveのオープニングのギタートーンは砂漠にぴったりなトーンを早くから聞かせていて、またこれはその後のトラックLittle Minxでも取り入れられていているけれど、西部映画の追跡シーンで流れていても違和感はない—つまり、これは褒めてるの。
歌詞のほうは、希望にちょっと失望が絡まったようなところが多くのところで感じられる。Evil BloomsのガラガラなるヴァースのところではDee
Deeはこう歌う、「何も考えてないときに、あなたはそういう至福を感じる」とか、「美しく、そして悲しくあれ/これはみんなあなたが今までもっていたことがあるもの」。アルバムリリース前に出したシングルLost Boys and Girls Clubというタイトルは、この曲が表現している雰囲気を上手くかもし出している。Too True to Be GoodのようなタイトルトラックはDum Dum
Girlsの明るくて、日の光で整えられたサウンドと、歌詞の内容は徹底的に悲しくて、曲名をコーラスでささやきかけるところではうまくいかなかった恋の物語を感じさせるところでラインを引いていて、シーソーのように二つの端を揺れている。
アルバムは私のお気に入りの曲で幕を閉じる、ほとんどバラードのような曲、Trouble
Is My Name。もしToo Trueが本当に映画のサウンドトラックだったら、きっと(アンチ)ヒーローが地平線に向ってドライブしているところだろう、日は沈みかけていて、彼らの運命は確かではないけれど、何かしらの甘くほろ苦い決心があるのだ、Dee Deeは歌っている、「死にたいなんて思っていたけれど、あなたはこういった、君が自分の悪いところをすべて良いように変えたくても、何をやったところで無理だ、って。」
引用元はこちら。
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