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Best Album of 2014 (January-June)



1. Swans / To Be Kind


去年に続き、またもやSwans。笑
前作のSwansはもっとサイケでオルタナティブでしたが、
今作はかなりポストパンク寄りな作品になっていました!
それでもあの相変わらずなグルーヴ感は変わらずに最高。
というわけで、一位。

2. Warpaint / Warpaint



1stがリリースされた時の衝撃と言ったらすごかった。
何より、美しい女子4人バンドが、なんともいえない
アンニュイさと、脆さと、それからグルーヴを奏でていて、
それが他に類を見ない雰囲気だったからだ。

2ndアルバムにして、セルフタイトルだが、
前作の厳かなグルーヴはそのままに、
本人たちもダンサブルなアルバム、とコメントしていたように、
Warpaintの隠し味というか、影の大黒柱的存在であった
ベースとドラムというリズム隊の良さが前面に押し出されている。



3.The Body / I Shall Die Here



と、ここでThe Bodyをぶっこむ。なにがこの作品は最高かというと、The Body元々の重々しくおどろおどろしいメタルの低音に、The Haxan Cloakの死臭漂う雰囲気が足されたことで、メタルとしての少々取っ付きにくい暑苦しさというか、聴きにくさがうまく、ちょうどよく回避されて、旨味が引き出されている点。The Haxan Cloakの前作が素晴らしいのは、死臭漂う重々しいデスエレクトロなのに、そのリズムがあるところでとても気持ち良く、ときに乗れる曲であるところだが、The Bodyのこの新作にもそれが言える。これからはインディーでもメタルが流行るのかもしれない。

4. Lana Del Rey / Ultraviolence




アルバムタイトルも去ることながら、静寂さと乱暴さをひとつに閉じ込めたLana様らしさがひときわ感じられる作品のような気がする。Born to Dieとかデビューアルバムで言ってしまうような、ちょっと危ない(とはいえ歌詞内容は特に自殺願望について歌っているわけではなくただ生まれたら死ぬのだから人生もっと楽しもうという内容なのだが)ビューティSSWだが、2ndアルバムにして、まさにLanaの良さがシンプルに表し尽くされているように思う。前作は例えるならバズラーマンの映画のごとく、美しくも儚い、そんな世界をごてごてしく飾りつけた印象だったが、Black KeysのDan Auberchプロデュースで余計なプロダクションや飾りを根こそぎ、それこそ必要なだけにまで削ったシンプルさで、楽器はおろか、マイクはどうやらその辺で買ってきた安物を使ってレコーディングしたそうだが、それが逆にLanaの妖艶で響き渡るような低温ヴォイスを際立たせていて素晴らしい。今回の作品のMVを観ていても感じるのだが、一体彼女というキャラクターが醸し出す、もう既に過去の人物であるかのような演出の仕方は何なのかということである。Kurt CobainやAmy Winehouseに憧れている彼女が死にたい、若くして死ぬほうが素敵といったようなことを発言し、問題になっているが、彼女自身は今現在の時代にLana Del Reyとして生きていることにそれほど幸せを感じていないらしいというのは事実のようだ。彼女が憧れ、いたいと望むのは常に過去であり、彼女が今存在しない世界なのであろうか。だが、一方でその彼女の現代らしくないところや、今にも消えてしまいそうな儚さに惹かれる私たちは、一種彼女の放つ死や過去の香りから目が離せないでいる。

5. Iggy Azalea / The New Classic



Ariana Grandeと迷ってこっち。Fancyはまさに私的には今年ベスト1の曲。Charli XCXのIggyも本当にキュートすぎるし、多分USではこの曲どこのラジオでも流れている、らしい。あの90sの伝説的ラブコメ"Clueless"のオマージュビデオも最高だし、文句無しの一言に尽きる。アルバムはソフトEDMなエレクトロヒップホップだけど、まあとにかくこのFancyがずば抜けて最高。


6. Ariana Grande / Your's Truly

Ariana Grande - Problem ft. Iggy Azalea
(アルバムにこの曲は入ってませんが。笑)

インディー好きもハマる、今や世界で有名なAriana Grandeとは最近よく言われているところだが、ちょっと言わせてもらうなら、インディー好きだからメジャーは聴きたくないというのはよくわからない。良いものは良いし、多少のビジネスや、誰にもわかるノリの良さはもちろんメジャーなら感じられるだろうが、そもそも世界で有名になるのはそれだけ全人類に訴えかけ、そして理解出来る素晴らしさがあるからだ。音楽が好きというならメジャーもインディーも取っ払って良いものは良い、と認めた方が世界が広がるのではないだろうか。と、まあ個人的などうでもよい意見はさておき、このNext Mariahとの呼び声も高いティーンアイドル/歌手 Arianaのアルバムは、確かにメジャーならではの聴きやすさはあるものの、彼女が愛してやまない90sのR and Bシンガーの要素を存分に取り入れた、新旧的な良さがある。そして彼女の若さにして、どこまでも伸びるハイトーンヴォイスはパワフルで(彼女の声域は5オクターブぐらいあるそうだ)すでにしっかりと形成された彼女の才能が感じられる。


7. Glass Animals / Zamba


UKはオックスフォード発のインディーバンドGlass Animas。
2012年から活動しているものの、ついに出たのがこのデビューアルバム。
トロピカルでリズミカルなこのアルバムはエレクトロニカが好きな人にも、
ベース音楽が好きな人にも受けそうなパーフェクトなアルバム。

8. How To Dress Well /  "What IS THIS HEART?"


インディーミュージシャンでも自分の顔がここまで堂々とそれこそ自画像か、
レベルで主張されたカバーアートを使うのはすごい...笑

まあそれはさておいてもミニマルな歌ものだった前作に比べて、オーケストラ
も取り入れた壮大なダンサブルなエレクトロに変化。

9. Beck / Morning Phase

ノーコメント。


10. Katy B / Little Red


UKのR&B、danceシンガーKaty Bの新作。
本当に思うのが、UKはすごく類まれなポップセンスを持った
ダンス系R&Bシンガーが多いなということ。
Ellie GouldingにしてもLittle Bootsにしても、
皆持ち前のポップセンスが素晴らしい。

Katy Bはそれに、赤毛なのもひとつの魅力。
純粋にこのアルバムはポップで踊れるアルバム。









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