The Unknown Face of Sky Ferreira...
去年アルバムNight Time, My Timeをリリースし、そのアルバムジャケットといい、曲のタイトルといい、物議を醸したポップアイコンSky Ferreiraだが、その実姿は決してアイドル的でもなんでもない。
2011年にデビュー作として、EP"As If!"をリリースし、シンガーデビューを果たしたSky Ferreiraだが、当時デビューとしてはあまり上手くいかず、これまでずっと水面下での活動を続けていたSky。モデルとしても同時に活躍していたが、どちらかというとラフな感じに流れるブロンドヘアやちょっと疲れた目のSkyはそのグランジファッションでよくファッション誌に取り上げられていたことが記憶に新しい。17歳の初デビュー時のことを知らない、わたしを含む多くの人は、きっとSkyのことをモデル上がりのシンガーが、ちょっとシンガー業に挑戦しただけの軽い作品という印象を受けたかもしれない。
だが彼女にしてみれば、シンガー業が本職で、モデルは同時進行の副職、もしくはシンガーとしての自分をアピールするためといった位置づけかもしれない。幼少の頃からあのMichael Jacksonと親交を持ち、ヴォイストレーニングに励んできて、自作の曲をMyspaceにあげたところを北欧のプロデューサーからオファーがかかったという歴史を聞けば。それにも納得がいくだろう。それは、どう考えてもただのモデル上がりには成せないであろう力強く妖艶な歌声からも明らかだし、曲も彼女が作り、バックバンドを従えて歌うSkyの姿を見ても、ただのモデルとは思わせない貫禄がある。
ただ、彼女は誰もが羨むすらりとした容姿と、エキゾチックな顔立ちで女の子の憧れのモデルというよりは、その美しくも儚げな容姿と、少々危なっかしい素行と、また正直すぎる歌詞で、誰よりも等身大に近いガールだといえそうだ。
去年の秋頃に、ボーイフレンドであるDIIVのボーカルZach Cole Smithと薬物所持で逮捕されてしまったり、普段の素行が割とハチャメチャな面もあり、そのせいでアルバムのリリースがレーベル側からストップされてしまったりということもあったが、それも含めて飾らない、ハチャメチャなSkyの魅力でもある。そんな破天荒なSkyが書く歌詞は、逆に弱気なところがあったりして、逆に興味深い。グランジファッションに身を包み、ボーイフレンドはKurt Cobainを信奉しているSkyも、Kurtと同じく有名であると同時にそれを疎ましく思うのだろうか。
Pitchforkでも、こんな記事があがっていた。
軽快な打ち込みビートと、優しげなシンセサウンドに、パワフルに歌い上げるSkyの歌声がマッチして、私的にはアルバム最大のハイライトであるこの曲は、Skyが日頃twitterでもツイートしていた文が含まれているのだが、ティーンから有名なitモデルとして活躍する彼女の正直すぎる葛藤が描かれていて、むしろすがすがしいのだ。
Is it because you
know my name?
それってあなたが私の名前を知っているから?
Or it is because
you saw my face on the cover?
それとも、わたしの顔をカバーで見たことがあるから?
Either way it’s
all the same,
どちらにせよ同じことだわ
It’s like talking
to a friend who’s trying to be your lover.
それってあなたの恋人になりたがってる友達に話しかけるようなもの。
Underneath it all,
そういうことすべての下では
I know it’s not
your fault
別にあなたのせいじゃないってわかってる
That you don’t
understand
あなたが理解してくれないことについて
I blame myself
だから私は自分を責めてしまう
How could you know
what if feels like to fight the hounds of hell?
地獄の番犬と闘うのがどんな気分だかわかる?
You think you know
me so well.
あなたは私のことをよく知ってると思い込んでるみたいだけど
I just want to
realize I blame myself, I blame myself
私はただ自分で自分のことを責めていると気づきたいの
I blame myself for
my reputation
私は自分が有名なことで、自分を責めたくなる
I’m just a face
without a choice
私は選択の余地すらない顔
A choice you’d
never like to guess what I think above the shoulders
私が肩から上では考えているような、あなたは推測もしたくないだろう選択のこと
10 years without a
voice
10年もの間声を奪われて
I feel like
nothing’s really changed
私は何事もそんなに変わっていないような気がしてた
Now I’m just a
little older
いま私は少し大人になった
その曲は…私はすごい有名じゃないし、別に毎日パパラッチに追われて暮らしているわけでもないから、あまり考えずに行動してる。でもそれが他人の目につくことが多いみたい。パーティー・ガールとかクスリをやってるとかっていうイメージがあるみたいで、私のことを何も知らない人にもそういう印象を与えてしまっているというのは、やっぱり多少は自分のせいでもあると思うの。たとえそれが嘘だとしても。それを無理矢理変えようとは思ってない。毎日バッチリにヘアメイクして、ニコニコして、そのイメージを覆そうとはしない。でも作品はきちんと受け止めてもらいたい。自分のことを悪く思われるのはいい気分はしないけど、それが少しは自分のせいであることもちゃんと理解してる。大概のことはフェアじゃないと思うけど、すべての責任はとるわ。だって脅されてやってるわけじゃないから。(Billboard Interview 20131年9月30日)
これ、今どきの普通の女の子の答えにはあまり思えない。これが、若い頃から、囲まれている環境に甘えず、あくまで自分の力で自立しようと努力してきた彼女の本当の姿なのだ。あまりに自分のことをきちんと理解して、しかもそれでどうするべきかわかっているSkyに、思わず涙が出そうになる。
それに私は自分の音楽が己を言及するように頑張ってる。私に会えばわかると思うけど、クスリなんてやってない。でもそう思われてしまうのを他人のせいにするつもりもない。起ったことに対して謝罪したい。もし気分を害した人がいるとすれば謝りたい。友人たちに利用されたとも少し思ってる。彼らの言動には信じがたいものもあった。でも自分の真の友人が誰かわかったから、ある意味、不幸中の幸いだったのかもしれない。予想していなかった人々からもサポートしてもらえた。とにかく、とても反省しているし、この件にについてはこれしか言えない。
でもヘロイン中毒だ、とか注射器の針でAIDSになってそのうち死ぬとか、毎日からかわれるのはハード。一番ムカつくのは、話が分かってない善良ぶった人々。ちゃんと書いてあることを読んだらいいのに。あーいう偽善的な人たちは、私たちを馬鹿にするネタとしか思ってない。コールと私に対する接し方に嫌気がさしてる。もし私が誰かに問題があると思ったら、助けてあげたいし、助けを求められるようにしてあげたい。からかったり、中傷したり、自分が有名になる為に利用したりはしない。特にそれが私たちのことを知っていて、真実を知っている人だったら。別に可哀想って言ってもらいたいわけじゃないけど、余計辱めるのではなくて、助けを得る手助けの方法として利用して欲しい。
でもヘロイン中毒だ、とか注射器の針でAIDSになってそのうち死ぬとか、毎日からかわれるのはハード。一番ムカつくのは、話が分かってない善良ぶった人々。ちゃんと書いてあることを読んだらいいのに。あーいう偽善的な人たちは、私たちを馬鹿にするネタとしか思ってない。コールと私に対する接し方に嫌気がさしてる。もし私が誰かに問題があると思ったら、助けてあげたいし、助けを求められるようにしてあげたい。からかったり、中傷したり、自分が有名になる為に利用したりはしない。特にそれが私たちのことを知っていて、真実を知っている人だったら。別に可哀想って言ってもらいたいわけじゃないけど、余計辱めるのではなくて、助けを得る手助けの方法として利用して欲しい。
Skyはまだどれほど日本で知名度があるのか、あまりわからないが、こういうインタビューを見て、ようやっと彼女のことが理解できるように思う。同時に、もっとこちら側でも彼女のことをサポートしてあげるべきだし、理解するように努めるべきだとさえ感じるのだ。長くなりましたが、できたら少し歌詞対訳もしてみたいところ。
skyの歌を聴いて、彼女の評判を見て、何だかパーツが足りないと思っていましたが、この記事を読んで少し彼女の事が分かった気がします。
返信削除記事を書いて下さり、ありがとうございます。