2012年のアルバムベストの発表が始まっていますが、ここで一年振り返って去年のベストを。
1, Nicholas Jaar / Space Is Only Noise
21歳の南米チリ出身のニューヨーカー、Nicholas Jaarによる作品。とにかくすごい。当時作品を最初聞いたプロデューサーはこの作品が、もっとミニマルで、むしろこれは音楽なのかという程度の音数の少なさで、せめてキックだけは入れてくれと懇願したそうだが、そうやって出来上がったのがこれである。
これでもまだシンプルだといえよう。しかし、最初フランス語で何か囁く男の声とさざ波の音が、このアルバムのジャケット写真と全く合ってないようで、不気味だ。
2, Radiohead / King of Limbs
いわずもがな、RadioheadのThe King of Limbs、うーん、すごい。すごすぎて説明できない。(笑)とにかくThom YorkのLotus FlowerのPVは失笑というか、アーティスティック。(笑)
3, James Blake / James Blake
James Blake、デビュー当時から物議をかもしていた若きイギリス人ミュージシャンだが、これを機にダブステップを聴き始めた人もさぞ多いことだろう。ジャジーなピアノ伴奏、ソウルフルだが悲しげなJames Blakeの歌声、ミニマムなのにどこまでも広がるような打ち込み音、ただただ引き込まれてしまう。4, Bon Iver / Bon Iver
Bon IverことJustin VernonのBon Iverとしての2nd作。彼の歌詞は詩的だが不可解で、心に突き刺さるボーカル。作品はこのジャケットに映るただ一つぽつんと残された家のように寂しさと、寂寥感と、だが温かみのあるフォークと、しかしどこまでも計算しつくされたVernonの音作りへのこだわりが見える作品だと思う。
5, Fleet Foxes / Helplesness Blues
Fleet Foxesの前作は牧歌的なフォーク曲が全体的に多く、そこまで好きになれなかったのだが、こちらでは二曲を一曲にしてしまったものや、前作にはない楽器の騒音、Robin Pecknoldののんびりした、でもどこまでも伸びていくような美しい歌声とつま弾くアコギの美しさが全面に押し出されていて、素晴らしい。ライブも完全に音源を再現しきっている演奏に、彼の兄が作った映像作品が重なってもう至福の時間だった。
こちらのPVも兄によるもの。
6, SebAstian / Total
フランスの若き奇才SebAstianのこのインパクトが強すぎるほどのジャケ写が特徴的な一枚。
M.I.AとコラボしたC.T.F.Oは必聴。
サマソニで見た彼のパフォーマンスはもはや度肝を抜かれた、というか不気味ですらあった・・・
タバコを吸いながらいきなり寝そべり出すというわけのわからない恐ろしさと曲が相まって、鳥肌がたった。
7, Foo Fighters / Wasting Lights
デイヴ・グロールさん、文句なしにかっこいい。
でもすごく庶民的なところがまた良いんです。このビデオなんかすごいアホっぽいんだけども
、そこがまた彼の魅力・・・だんだんダイナソーのJに見えてくるこのメガネとロン毛。
8, White Denim / D
White Denimといえば、もろギターテクなエクスペリメンタル(?)バンドだが、今回は本当にその実験的精神に溢れているというか、マスロック的でサイケデリック、さらにめちゃくちゃ長い曲、とにかく圧倒される。
9. Yuck / Yuck
Cajun Dance Partyのメンバーふたりと日本人ベーシストのDoi Marikoさんがメンバーのオルタナバンド。Cajunの面影なんてどこにもない、あるとすればDanielが書く、いかにも脆くて壊れやすそうなセンチメンタルな歌詞だろうか。
10, Pains of Being Pure at / Belong
後に現れるシューゲイザーバンドでも、彼らのようにサイケデリックさやグルーブといった重々しさがなく、さらに女性ボーカルだったりするバンドはポストPainsバンドなんて呼ばれるようになるが、それぐらいインディー界には衝撃をもたらしたのではないかというアルバム。とにかく爽やかで、ピースフルで、きゅんきゅんします!
11, Minks / Kusmi
12, Low / C'mon
13, Real Estate / Days
14, Balam Acab / Wander/Wonder
15, My Morning Jacket / Circitual
16, The Weekd / House of Ballons/Thursday
17, Metronomy / The English Riviera
18, Kurt Vile / Smoke Ring For My Hallo
19, Girls / Father, Son, Holy Ghost
20, Smith Westerns / Dye It Blonde
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