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Sleigh Bells; Reign of Terror 8.2/10

Sleigh Bells
Reign of Terror



Sleigh Bellsが到着した、それも鈍いロックリフとかっ飛ばすビート、そして空気のようでいてフェミニンなボーカルを完璧に作り上げて。
彼らのデビューアルバム、TreatsはもしやLoudness Warのネガティブな結論をギタリストとプロデューサーのDerek Eが盲目的に崇拝した最初のアルバムかもしれない。

Millerはすでにその大げさなサウンドをばかばかしいほどのやりすぎにまで推し進めたが、慎重にダイナミックレンジ(録音、再生が可能な信号の最強音と最弱音との幅)を適度な大きさにまで切り取って狭めたのだ。
Treatsはそのシンプルで直接的なフックのおかげで素晴らしいアルバムになっているが、バンドの新しい作品もまたスリリングでもある。というのも彼らは最大限にまでボリュームを上げたステレオを肯定的に連想する私たちを利用しているからだ、これも私たちは自分たちが今聴いている音楽が大好きだからだ。
Sleigh Bellsのセカンドアルバム、Reign of Terrorはかなり大きな音だが、このボリュームトリックに頼っているわけではない。
かわりにデュオはサウンドの繊細な部分を強調してそほとんどがTreatsのスピーカーがとけるほどの騒音の中間に集中している。
Alexis Kraussはかつてティーンポップシンガーだったが、転向してパンクロックの悪ガキになった。今はレコードを通して目立つようになり、クリントン時代のバブルガム(10代の若者抜けのロック)に根付く彼女のルーツはMillerのヘビーなリフによってさらに完全に統一されている。
そのビートは今回ヒップホップから拝借したのは少なく、ギターパートはもろにメタルやオルタナティブ、根本的なAC/DCのようなフックと80s後半のハーモニクスとの間である。
 
Reign of Terrorはがむしゃらで過度なほど活動的な曲のアルバムだが、MillerとKraussの全く異なる糸の寄り合わせは例外的に優美で、かつ伝統的な男らしさと女らしさが共に絶え間なく活動的、そしておもに荘厳なポップチューンの中で生じている。
 
彼らはガールズグループポップやチアリーダーが詠唱する"グループリーダー"や"仲間"といったものを取り上げていることを純化し、シューゲイザーの気が遠くなる感じをBorn to Loseのマシンガンドラムフィルに置いている。
 
さらに印象的なのは、Kraussのメロディーは反転してMillerのオルタナロックのバズギターの波とComeback Kidのカラフルなキーボード彼らは完全に穏やかでセンチメンタルなメロディーのEnd of the Lifeをノイジーな美学を損なうことなく約束している。
You Lost Meでは、一貫してアルバムの最後の方でメタルハーモニクスにかなり寄った三曲のうち一曲で完璧にゴージャスでクリーンな音の層、スロウなドローン呼吸が聞こえるような優しいささやきがヘッドバンギングによる心のもやもやの消化を作り上げている。
 
Sleigh Bellsはこのさらに洗練され、微妙な調子をつけられたアプローチをやりとげた、しかも改善された作品、または成熟度に注意を向けさせることなしにである。
 
彼らは聴く人を興奮と楽しさで包むことにまだ取り憑かれているが、Reign of Terrorの最も退屈な瞬間はTreatsからそういったものを覆い隠してしまっている。
 
Demosはレコードの最初に溢れ出す中心的な曲だが、アドレナリンのラッシュが三分間維持される。そしてKraussは彼女の心を打つ陰険なトーンが強力なリフの上に乗って、真っ直ぐにオリジナルのBeavis and Butt-Headのシリーズへと続く。
 
Millerは大きな言葉で言い表せないリフを修得したが、彼のアレンジは微妙なタッチの無理やり前進するようなコードの攻撃を美しく飾り、強化した。
Reign of Terrorの全部を通して、彼とKraussは理想的なバランスの質感と簡素さに当たりをつけ、彼らの基本となる信条(やり方)を拡大し、自分たちの直接的で淡白な魅力を失わずにやり遂げた。
 
バンドはそのような信じられないほど形のある音楽を作り、歌詞は的外れなようだが、しかし二枚のアルバム両方のかなり多くの曲が勝ち負けの考えに向けられていることは注目すべきである。
 
これは実に当然のことである--こんな音楽の勝ち誇ったようなサウンドがあって、他に何を大声で歌いたいと言うのだろう?
 
Kraussはたいてい協力的な親友の立場から歌い、Comeback Kidでは優しい激励演説を与えている、また友達が自殺を考えている状況をBorn to Loseで強調している。
 
彼女はReign of Terrorのほとんどにおいて暴力と悲劇結果について強調し、対処、前進そして混乱の中でうまくやって行く方法を探し求めている。
 
アルバムの至る所に自殺のテーマが現れYou Lost Meでクライマックスを迎えるが、少なくとも部分的に1987年にNevadaのひと組のティーンがJudas Priestを聴きながら自殺を図った出来事に影響を受けたようである。(一人は生き残り、彼らの親たちはよく知られているようにそのバンドを訴えた)
Kraussはその題材について道徳的に語ることは避けたが、理解と関心ごとについて考える代わりに避けることを選んだのである。
わずかにだが、彼女のアプローチはすがすがしく、破壊的である。というのもこういった種の攻撃的でやりすぎたロックは伝統的にナルシズムの動力であるからである。だが、彼女はこの音楽を他人への心優しい心配に注いでいるのである。

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と、Sleigh Bellsのレビューでした。私も一応ちらりと今作を視聴しましたが、全体的にビートが弾丸みたいに聞こえるぐらいのほとんどうるさいんじゃないかってぐらいのリズムにさらに激しいギターノイズがもはやメタルとかの影響を受けてるんじゃないかという感じでした…というかこれはもうメタルに傾倒していますね…ライブで使っているギターがメタル仕様だし、Sleigh Bellsの前はハードコアバンドをやっていたぐらいだから、当たり前なのかもしれない。

ちなみに最初の部分に登場する"Loudness War"というのは音楽用語で、古い音源などの利マスターをするときに、音圧を上げて音がはっきり聞こえるようにすることで、音質を浴したかのように錯覚させるのがありますが、そういったことに対する議論です。

リンクはこちら。
http://pitchfork.com/reviews/albums/16297-reign-of-terror/

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