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My Best Fiend 6.2/10


My Best Fiend / In Ghostlike Fading


Brooklyn発の新しいバンドが主に話すことと言えば、たいていは良いサインではない。

そしてWarpが未だ主に先読みするエレクトロ系レーベルであると考えられてているとしても、彼らがAutechreやGrizzly Bear、Born Ruffians、そしてMaximo Parkとは全く似つかないように聞こえるものをリリースするとしても衝撃ではない。

しかしこのPhillyを経由したBushwickの5ピースバンドのデビューアルバムはどういうわけかどちらの領域にもなんとか存在しているのである。
 
彼らは柄にもないことにオシャレでもなく、自分たちのファッションブームを突き通している。

Fred Coldwellはヤンキーアクセントで歌うが、この霞んだ目のしょげて気乗りしないロックはほとんどいつもと言っていいほどUKやclassick rockと結び付けられるが、結び付けるのはVelvet Undergroundはその人気と同じく与えた影響も大きかったと信じている人達だ。

何よりも、In Ghostlike Fadingは"彼ら自身全く自分たちのことが気に入らない"と思わせようとしている。
また、もっと正確に言えば、彼らは2008年までこんなバンドにはなっていなかった。この年は私たちが最後にSpiritualizedとThe Verveから新譜を手に入れたのであった。
 
My Best Fiendは似たようなところから来ている。その一つはRichard Ashcroftから拝借したフレーズで、次のようなものである。ドラッグはまだ効いていてそれがさらに悪くしている、と。
そのフレーズはIn Ghostlike Fadingがそういったバンドの薬漬け状態や、壮大な野心というものが欠けていることを示していた。
 
こういったほとんどの曲が似たようなパターンに従っている。
つまり、いくつかの基礎となるコードがアコースティックを爪弾き、すぐにColdwellの気持ちの良いアデノイド症特有の冷笑が加わる、そしておそらく小さなエレキピアノかブルージーな楽器の調子がほうり投げ入れられてクリアなものを作り上げている。しかしこれは単なるウォームアップにすぎない。
ドラムが最終的に入ってくるが、一心に、しかし目立たずに演奏するために簡単に聞き逃してしまうし、続けざまに何度も行方不明になってしまう。
それからそれらの同じコードがだんだんと大きくなり、そしておそらくサックスかわずかにゴスペルさを備えたバックボーカルが曲を少しばかり大画面にしているが、やり過ぎるとこは決してない。

こういった要素が与えられて、私はIn Ghostlike Fadingが次のようなものの具現化だと思わずにはいられない。みすぼらしいアパートに住む大学生が二日酔いで小樽入りのビールのうえにひしめき合い、くそを放ち、最後のやつが現れるのを待っている様子、そうすればやっとブランチが食べれるのだ。
 
だが豪華な曲の長さや最新の影響があるにしても、In Ghostlike Fadingはお手軽食のように感じられる。

確かに際立って個性的に見られる瞬間もある。Cracking Eggsはおよそ曲の演奏時間の60%をクライマックスモードで、回転するようなギターのコードや一つになったグループボーカルがそれぞれの一番上に乗っている。


その反対で終いには、豪華なタイトルトラックが華麗で太陽を見つめるようなサイケデリアが、そして軽いアルペジオが全体的に締めくくりのワルツ"On the Shore of the Infinite"を循環し、その流れに従い、同時にぞくぞくするような繊細さを伴っている。
 
そういった楽しさがすぐ聴こえてこなければ、In Ghostlike Fadingは少しばかり空っぽに、また個々の表現よりも賛辞や様式化を重んじているように感じられる。

 
音的にはMy Best Fiendは十分なほど"コピーのコピー"という非難を正面から受けているが、Coldwellの歌詞はふさわしいことに標準の宗教的な比喩には重く、かすかなドラッグとの関連がぴったりと置かれている。結果としてIn Ghostlike Fadingはおおよそにして表面的なレベルよりも無表情に感じられてしまう。

(そして潜在的に疑問を投げかけてくる。というのはGirlsとやっていることが似ているので、私たちがGirlsを想定しまうのはChris Owenの経歴がどれほど影響しているのだろうか、という疑問だ。)
 
十分にふさわしい"Jesus Christ"を取り上げると、無気力なアコースティックをかき鳴らした"One Velvet Day"の単なるタイトルは十分に相応しいとは言えない。
 
私が次のようなフレーズの背景にある感情を考えてしまう理由がないのはどういうことか確かではない。"Jesus Christ, 私は自分が間違っていることをわかっています。しかし神に誓って、長引かせたりしません。"

しかし、似たような単調さがあまりにも頻繁に次々と出てくる。
 
My Best Fiendは彼らがまだ若いという事実を絶対に裏切らないということが魅力になっており、自身の表現をするよりも自分たちのレコードコレクションに気分良くなってしまうのも理解できる。
 
つまり、In Ghostlike Fadingはバンドがそれでも見事にアリーナバンドとして始める準備が出来ており、またフェスティバルでも早い時間のシフトでも演奏できる準備が出来ていることを示している。

そしてMy Best Fiendが次のようになると考えるのはこじつけではない。次の曲のひとかたまりがフェスでの演奏経験から取りうることや、うまくいけば彼らだけの音のように聴こえさせることもできるかもしれないのだ。


と,こんな感じです。インディー界でも注目を集め始めたMy Best Fiendですが、Pitchforkだとなんかボロボロですね…
My Best Fiendはボーカルの宗教的な背景も手伝って、歌詞も宗教的なものが多いのが特徴です。
アメリカンサイケと気持ちよいファズギター、かすかにきこえるオルガンが壮大なインディーロックではありますが、一聴して普遍的に見えてもそんな歌詞と曲の長さにびっくりします。

バンド名はドイツ人監督のヴェルナーヘルツォークのドキュメンタリー映画、"My Best Fiend"からとったそう。

ソースはこちら。
http://m.pitchfork.com/reviews/albums/16281-in-ghostlike-fading/

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