Best Album of First Half 2013
2013年上半期ベストアルバムです。
ではどうぞ。
1, Kanye West / Yeezus
やばい。
2, James Blake / Overgrown
前作James Blakeは、静寂の中に音数の少ないシンプルさが際立っていて、その静けさが魅せるJames Blakeのソウルフルで温かい声が素晴らしかった。今作は、初めてなのだかはよくわからないが、NMEに突如Warpaintのテレサとの遠距離恋愛という事実をバラされ、作品中にもそんなJames Blakeの恋による心の痛みなんかが反映されている。けれでも、前作に比べカラフルで音のグルーヴが豊かな今作は、彼自身がとても精神的にも成長した証なのではないだろうか...
3, Airhead / For Peace
James Blakeがライブでいかにもすっごい体を丸めながらノリノリでライブをしている横で、物静かに淡々と(?)ギターを弾いている彼、Rob McAndrewsことAirheadのソロ作品。
ちなみにギターは全く出てこない。
James Blakeの延長と言ってはアレだが、すごくミニマルでシンプルなエレクトロニカ。
雨の日の夜長に聴きたい一枚。
4, Sigur Ros / Kveikur
正直なところ、Sigur Rosは私にとっては教科書的存在で、好きだしアルバムも一応全部聞いてきてはいたのだが、実はほとんど曲名なんかも全くわからない。し、多分アルバムそれぞれの特色とかそういうのもあまりわかっていない...
のだけど、このKveikurは、オープニング曲のBrennisteinnを聴いて衝撃を受けた。
なんだこの激しいノイズは。
しかし、そのノイズ音に一筋の光のように差し込んだJonsiの神々しい声がとても美しい。
インタビューでは、マグマやそういった地球の大いなる力についても語っていたが、そういったパワフルな、しかしエモーショナルな叫びが溢れ出てくるような今作に、体が震えた。
5, Atoms For Peace / Amok
最近のRadioheadは正直自分にとっては雲の上を行き過ぎて、全くついていけないのだが、こうしてThom Yorkeがそこを離れてやっている音楽を聴いていると、地上に降りてきてくれた気がしてホッとする。
フジロックでのパフォーマンスこそ見ることができなかったが、確かインタビューでは今作はAtoms For Peacwといったいかにも政治的な意見が聞こえてきそうな名前ではありながら、音楽的実験性をより重視したようで、お得意のミニマルなエレクトロニカが顔を覗かせているが全体としては私的に軽快でポップなようにも感じる。
もう一度来てくれないだろうか...
7, Wire / Change Becomes Us
Wireは、すごく活動期間も長く、もちろんバンドとしても優れているけれども、初期のもろポストパンクな音はだんだんと消え、ポップでシンプルな音楽へと変遷していた。
がしかし、ここで彼らは一旦原点に立ち戻ったようだ。
ポップで和やかな雰囲気は消え、荒々しくギターをかき鳴らし、だがしかし完全に初期のような生々しいポストパンクさもなく、ただその怒涛の流れをそのままたれながしている。
まさに、Change Becomes Usになっているのだが、こうしてまた元気に帰ってきてくれることが何より嬉しい。
8, Sam Amidon / Bright Sunny South
今年トノフォンフェスで来日もしてくれる、ブルックリンのフォークアーティストSam Amidonの新作は、Bright Sunny Southなんていうさわやかな晴天をイメージしたポップなアルバムかと思いきや、意外にもそうではなかった。
前作は思わず口ずさみたくなるような童謡ちっくなポップでシンプルなアルバムだったが、今作はかなりそのフォークの原点といったようなところに立ち戻っていて、彼自身思い切り得意のバンジョーをかき鳴らし、思いをさらけ出しているようだ。
9, Smity Westerns / Soft Will
甘酸っぱい青春の爽やかポップをかき鳴らす青年たちは成長して、よりドラマチックで苦々しくも写いポップドラマを作り上げた模様だ。あくまでメロディの良さをそのままに、飾り立てすぎず、シンプルに歌い上げるこの作品、素敵です。
10, Beach Fossils / Clash the Truth
Clash the Truthだなんて大げさだが、彼らは本気だ。
DIIVのZachやらHeavenly Beatやら、とメンバーがやたらソロ活動に熱心でむしろ発信点だったBeach Fossilsはどうなるのやらといった感じだったが、懐かしのビーチポップはむしろそうした苦さを手にして、とても若々しい作品になっていた。
11, Cloud Boat / Book of Hours
James BlakeやAirheadが所属するR&S Recordsの姉妹レーベルApollo Records所属のCloud Boat。James Blakeのような(?)ソウルフルな歌声と、つま弾くギターや柔らかなエレクトロポップで、確かにCloud Boat雲の上のボートに乗っているような、和やかな気持ちになる。tunngとかが好きな人におすすめ。
12, William Tyler / Impossible Truth
彼のことを初めて知ったのは、Fleet Foxesが特集されたSPINの付録で、Robin Pecknoldが選んだミックステープがきっかけだった。若くしてフォーク界からも一目置かれていたWilliam Tylerくんはいつの間にやらちょっと老けていたが、前作のちょっとエレクトロニカ色の強かったものから、かなり音楽的原点に立ち返った作品になっていた。全編にわたり、かなりフォークにしてもブルージーだし、民族的だ。いかにもなフォークが苦手な人はちょっとキツイかもしれないが、とっても渋くて素敵な作品。
13, Baths / Obsidian
前作の明るいポップなエレクトロニカも好きだったが、今作はピアノや静かでシンプルな面が際立っていて、とても美しい作品だと思う。もちろんテーマは死だったり、歪んだ愛だったりというところだが、音自体はとても美しくて、そのギャップに驚きながらも、むしろそういったものをこのシンプルに訴え掛ける曲だからこそ素直に聞けるのかもしれない。
14, Daft Punk / Random Access Memories
あれ、今までの打ち込みやらキーボードを使ったエレクトロはいずこへ?これは、Daft Punkですか本当に、、、?
と皆が思っているし、私も思っている。
けれど、なんだかダサすぎるし陳腐なMVや、いつぞやのアメコミとかヒーローものの映画に流れていそうなファンクなギターロックが、意味はわからないのに中毒性があって面白い。
すごく疑問なのは、彼らはこのライブで、ギターを弾くのかっていうことだ。そうしたら、相当シュールだろうな。なさそうだが。
15, Savages / Silence Yourself
男気のある、バリバリにかっこいいポストパンクロックをかき鳴らすSavagesは、名前からしてもかなり毒気のあるバンドだが、メンバーが全員女性と知ってさらに驚いた。
多分、言われなければボーカルのJennyの声だって、キレキレなシャウトがもはや男顔負けレベルの潔さだ。
私が思うに、Warpaintがその女性らしい儚くてでも少し毒のある、浮遊感漂う赤いバンドだとして、Savagesはまさにそういった女性らしさだとかそういうものはかなぐり捨てて、潔く男と同じ土俵でシャウトをしまくり「黙れ」と怒鳴る黒いバンドというイメージがある。
よくぞ現代でこういった音楽を堂々とやってくれました!ともう感激である。
16, Vondelpark / Seabed
James Blakeと同じレーベルから出ているVondelpark。Rhyeよりもinc.よりも、私はすーっと聞くことができて、すごく好きな作品。
17, Yo La Tengo / Fade
キラキラしている、っていう表現をよく聞くのだけど、コーラスがすごく和やかでとっても素敵。去年はメンバーが、観客と会話をしながらリクエストを聞きながら、ライブをしていくイベントに行ったのだけど、そうしてメンバーの素顔を見たあとこうして聞くと、とっても愛らしいと思える。
18, White Fence / Cyclops Leap
サイケガレージロックといえば、Ty SeagallにBass Drum of DeathにMikal Croninと好きなアーティストはたくさんいるのだけど、White Fenceはその中でもかなり懐かしい音を出しているバンドで、そんなところがなにより大好きなのである。
19, No Joy / Wait to Plesure
こんなにかっこいい女性バンドによるシューゲイザーバンドがいたのか!と思わずびっくりしてしまうのだけど、その音楽性はドリーミーであり、シューゲイザーであり、ノイジーなオルタナティブロックであり、全くひとくくりに表現することはできなくて。
でもかき鳴らすノイズの渦に、美しくも可愛らしいボーカルに思わず手を叩きたくなってしまう。
20, Melt Yourself Down / Melt Yourself Down
こういうトライバルでめちゃくちゃな音楽ってあまりよくわからないのだが、もうそれはすごくダンサブルでジャンルなんて最近は本当にどうでも良い。
ただ、もう最高に踊れて手を叩きたくなる。
2013年上半期ベストアルバムです。
ではどうぞ。
1, Kanye West / Yeezus
やばい。
2, James Blake / Overgrown
前作James Blakeは、静寂の中に音数の少ないシンプルさが際立っていて、その静けさが魅せるJames Blakeのソウルフルで温かい声が素晴らしかった。今作は、初めてなのだかはよくわからないが、NMEに突如Warpaintのテレサとの遠距離恋愛という事実をバラされ、作品中にもそんなJames Blakeの恋による心の痛みなんかが反映されている。けれでも、前作に比べカラフルで音のグルーヴが豊かな今作は、彼自身がとても精神的にも成長した証なのではないだろうか...
3, Airhead / For Peace
James Blakeがライブでいかにもすっごい体を丸めながらノリノリでライブをしている横で、物静かに淡々と(?)ギターを弾いている彼、Rob McAndrewsことAirheadのソロ作品。
ちなみにギターは全く出てこない。
James Blakeの延長と言ってはアレだが、すごくミニマルでシンプルなエレクトロニカ。
雨の日の夜長に聴きたい一枚。
4, Sigur Ros / Kveikur
のだけど、このKveikurは、オープニング曲のBrennisteinnを聴いて衝撃を受けた。
なんだこの激しいノイズは。
しかし、そのノイズ音に一筋の光のように差し込んだJonsiの神々しい声がとても美しい。
インタビューでは、マグマやそういった地球の大いなる力についても語っていたが、そういったパワフルな、しかしエモーショナルな叫びが溢れ出てくるような今作に、体が震えた。
5, Atoms For Peace / Amok
最近のRadioheadは正直自分にとっては雲の上を行き過ぎて、全くついていけないのだが、こうしてThom Yorkeがそこを離れてやっている音楽を聴いていると、地上に降りてきてくれた気がしてホッとする。
フジロックでのパフォーマンスこそ見ることができなかったが、確かインタビューでは今作はAtoms For Peacwといったいかにも政治的な意見が聞こえてきそうな名前ではありながら、音楽的実験性をより重視したようで、お得意のミニマルなエレクトロニカが顔を覗かせているが全体としては私的に軽快でポップなようにも感じる。
もう一度来てくれないだろうか...
6, Autre Ne Veut / Anxiety
実を言うと、Autre Ne Veutはそれまでちょっと苦手で避けていた。いかにもな歌もので、すごくポップで、というかこてこてのポップすぎるところが苦手だった。
だが、今作はそのポップさや歌が全く薄くなったとかそういうわけではなく、ただそのアートワークのように、とてもまとまりの良い一つの絵画のようにぴしっと固められているのだ。
まるで一瞬のパフォーマンスを観ているかのような、そういったところにとても惹かれた。
Wireは、すごく活動期間も長く、もちろんバンドとしても優れているけれども、初期のもろポストパンクな音はだんだんと消え、ポップでシンプルな音楽へと変遷していた。
がしかし、ここで彼らは一旦原点に立ち戻ったようだ。
ポップで和やかな雰囲気は消え、荒々しくギターをかき鳴らし、だがしかし完全に初期のような生々しいポストパンクさもなく、ただその怒涛の流れをそのままたれながしている。
まさに、Change Becomes Usになっているのだが、こうしてまた元気に帰ってきてくれることが何より嬉しい。
8, Sam Amidon / Bright Sunny South
今年トノフォンフェスで来日もしてくれる、ブルックリンのフォークアーティストSam Amidonの新作は、Bright Sunny Southなんていうさわやかな晴天をイメージしたポップなアルバムかと思いきや、意外にもそうではなかった。
前作は思わず口ずさみたくなるような童謡ちっくなポップでシンプルなアルバムだったが、今作はかなりそのフォークの原点といったようなところに立ち戻っていて、彼自身思い切り得意のバンジョーをかき鳴らし、思いをさらけ出しているようだ。
9, Smity Westerns / Soft Will
甘酸っぱい青春の爽やかポップをかき鳴らす青年たちは成長して、よりドラマチックで苦々しくも写いポップドラマを作り上げた模様だ。あくまでメロディの良さをそのままに、飾り立てすぎず、シンプルに歌い上げるこの作品、素敵です。
10, Beach Fossils / Clash the Truth
Clash the Truthだなんて大げさだが、彼らは本気だ。
DIIVのZachやらHeavenly Beatやら、とメンバーがやたらソロ活動に熱心でむしろ発信点だったBeach Fossilsはどうなるのやらといった感じだったが、懐かしのビーチポップはむしろそうした苦さを手にして、とても若々しい作品になっていた。
11, Cloud Boat / Book of Hours
James BlakeやAirheadが所属するR&S Recordsの姉妹レーベルApollo Records所属のCloud Boat。James Blakeのような(?)ソウルフルな歌声と、つま弾くギターや柔らかなエレクトロポップで、確かにCloud Boat雲の上のボートに乗っているような、和やかな気持ちになる。tunngとかが好きな人におすすめ。
12, William Tyler / Impossible Truth
彼のことを初めて知ったのは、Fleet Foxesが特集されたSPINの付録で、Robin Pecknoldが選んだミックステープがきっかけだった。若くしてフォーク界からも一目置かれていたWilliam Tylerくんはいつの間にやらちょっと老けていたが、前作のちょっとエレクトロニカ色の強かったものから、かなり音楽的原点に立ち返った作品になっていた。全編にわたり、かなりフォークにしてもブルージーだし、民族的だ。いかにもなフォークが苦手な人はちょっとキツイかもしれないが、とっても渋くて素敵な作品。
13, Baths / Obsidian
前作の明るいポップなエレクトロニカも好きだったが、今作はピアノや静かでシンプルな面が際立っていて、とても美しい作品だと思う。もちろんテーマは死だったり、歪んだ愛だったりというところだが、音自体はとても美しくて、そのギャップに驚きながらも、むしろそういったものをこのシンプルに訴え掛ける曲だからこそ素直に聞けるのかもしれない。
14, Daft Punk / Random Access Memories
あれ、今までの打ち込みやらキーボードを使ったエレクトロはいずこへ?これは、Daft Punkですか本当に、、、?
と皆が思っているし、私も思っている。
けれど、なんだかダサすぎるし陳腐なMVや、いつぞやのアメコミとかヒーローものの映画に流れていそうなファンクなギターロックが、意味はわからないのに中毒性があって面白い。
すごく疑問なのは、彼らはこのライブで、ギターを弾くのかっていうことだ。そうしたら、相当シュールだろうな。なさそうだが。
15, Savages / Silence Yourself
男気のある、バリバリにかっこいいポストパンクロックをかき鳴らすSavagesは、名前からしてもかなり毒気のあるバンドだが、メンバーが全員女性と知ってさらに驚いた。
多分、言われなければボーカルのJennyの声だって、キレキレなシャウトがもはや男顔負けレベルの潔さだ。
私が思うに、Warpaintがその女性らしい儚くてでも少し毒のある、浮遊感漂う赤いバンドだとして、Savagesはまさにそういった女性らしさだとかそういうものはかなぐり捨てて、潔く男と同じ土俵でシャウトをしまくり「黙れ」と怒鳴る黒いバンドというイメージがある。
よくぞ現代でこういった音楽を堂々とやってくれました!ともう感激である。
16, Vondelpark / Seabed
James Blakeと同じレーベルから出ているVondelpark。Rhyeよりもinc.よりも、私はすーっと聞くことができて、すごく好きな作品。
17, Yo La Tengo / Fade
キラキラしている、っていう表現をよく聞くのだけど、コーラスがすごく和やかでとっても素敵。去年はメンバーが、観客と会話をしながらリクエストを聞きながら、ライブをしていくイベントに行ったのだけど、そうしてメンバーの素顔を見たあとこうして聞くと、とっても愛らしいと思える。
18, White Fence / Cyclops Leap
サイケガレージロックといえば、Ty SeagallにBass Drum of DeathにMikal Croninと好きなアーティストはたくさんいるのだけど、White Fenceはその中でもかなり懐かしい音を出しているバンドで、そんなところがなにより大好きなのである。
19, No Joy / Wait to Plesure
こんなにかっこいい女性バンドによるシューゲイザーバンドがいたのか!と思わずびっくりしてしまうのだけど、その音楽性はドリーミーであり、シューゲイザーであり、ノイジーなオルタナティブロックであり、全くひとくくりに表現することはできなくて。
でもかき鳴らすノイズの渦に、美しくも可愛らしいボーカルに思わず手を叩きたくなってしまう。
20, Melt Yourself Down / Melt Yourself Down
こういうトライバルでめちゃくちゃな音楽ってあまりよくわからないのだが、もうそれはすごくダンサブルでジャンルなんて最近は本当にどうでも良い。
ただ、もう最高に踊れて手を叩きたくなる。
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