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Rome with Love - ローマでアモーレ-

ROME WITH LOVE

久しぶりにWoody Allenの作品を観てきました。
Midnight in Parisぶり。

ついでに大学が購読していて、無料でもらえるWall Street JournalでWoody Allen特集があったのでその記事を読んでの感想を織り交ぜつつ、ひとまずレビュー。




Woody Allen作品では、割と一つのメインとなる恋愛ロマンスがあって、それに沿っていろいろ繰り広げられていくことが多いが、近作はなぜか4つもあるカップルが繰り広げるさまざまなラブロマンス。

と、いってもすべてがロマンチックでファンタジックで、エキサイティングで楽しい映画だった。

Midnight in Parisも日常的な生活をしていた主人公がある日一昔前の自分が憧れていたパリにたどり着くというファンタジックなお話だったが、今回は日常的だけどどこか現実離れしている偶然だったりロマンスがまた美しい。

まあちょっとどのあたりをファンタジーだと捉えたらよいのかがあいまいなところはあるが、その辺りは観た人が勝手に解釈して思いを馳せるのもアリかもしれない。


そしてこの作品の何が素晴らしいかというと、まさにWoody Allenは美しい都市をさらに美しく描いて見せるところだと感じる。今作はローマだが、冒頭から美しい街並みを車が行き交うところ、交通整理しているかっこいい男性がナレーターを始めるところからスタートするのだが、これもまさに「The Rome!」を象徴しているようだし、最後もこの男性が美しい出会いの場所で、これまた伝統的な建物から鑑賞者に物語の終わりを告げるなんていう、完璧すぎる枠組み。


物語中は、素敵なローマの観光地で出会うカップルや、そんな町に留学する男女だとか、まさにこうした都市と男女の出会いがうまく絡み合って繰り広げられるわけだ。


Woodyの映画では、その地に潜む悪だとか暗黒面だとかは一切見せてこないし、あくまでそれは観光者や外国人という目線から描かれていて、本当の日常面ではないのかもしれないが、逆に観ている私たちは、ああ素晴らしやと、まさに観光へ誘う広告映画のように惹かれてしまう。


また、この映画で感じたのは、Woodyの映画露出についてだが、前作はまったく登場しなかったが、今作では結婚を控えた娘とその婚約者に会いに、妻とイタリアへ行く夫という役である。

それで、この父親役がかなりハマり役であり、驚いた。年をとるごとにねちねち小うるさくなる父親という感じで、もしかしたら70代に入ったWoodyとしてもそれが自分に適していると感じたのかもしれない。

WSJのインタビューでは、

"If I think of  for myself now, all I can be is Pop, the loveable doorman backstage at the theater who takes phone numbers for they guys, or the psychiatrist, or the amiable dad at the wedding."

だと話していた。映画を作ること自体が自分の自己セラピーであり、映画の仕事をしないと生きていけないと語るWoodyは、映画を作るにしても制作費はかなり低いし、それほどまでに使う俳優や女優にこだわりはないらしい。(もちろん素晴らしい人たちと共演するのは素晴らしい機会だが)

年とともに、自分が出る役も変化し、これがすべてWoodyの自伝的出来事や頭の中の彼の成長、変化を表しているのなら彼自身の役柄も変化していてなんらおかしいことはないというわけだ。

というわけで、とにもかくにも観てもらいたい。

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