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Baths; Obsician 8.6/10

Baths / Obsidian 8.6 / 10 Bathsの新作、Obsidianはこれまでの和やかで浮き立つようなポップというのとは一転して、その顔を真っ黒に染め、白い煙に包まれたWillくんが何やら怪しい声を荒げる作品となっている。 だが、作品全体の音が暗いというよりは、むしろその音はよりなまめかしく、深みを増したポップ作品になっているように思う。 暗い内容の暗いポップアルバムというよりは、より自分の内面そして音楽性を深め、下へ下へと降りて行った作品なのではないだろうか... ___________________________________________________________________________________

James Blake ; Over Grown

James Blake / Over Grown 8.0 James Blakeの衝撃のセルフタイトルアルバム"James Blake"から早2年でこのOvergrownは届いた。 これまでのジャズとダブステップ、R&B、フォークなどをふんだんにブレンドし静かだが衝撃のサウンドを世界に届けてきたBlakeだが、今回はさらにパワーアップし、その才能のとどまることを知らないようである。 最近ではLAのツアー中に知り合ったらしい、Warpaintの美人ギタリストTheresa Waymanと海を越えた遠距離恋愛中であることも告白していたが、今回の作品はその遠距離恋愛にも影響を受けたようだ。 遠距離恋愛の不安定さ、将来に対する不安、ツアー中の心のバランス、音楽界に対する不安、そしてそこに位置する自分という立場の不安定さといったものにかなり影響を受けているらしい。(from NME ) 私が個人的に気になっていたのは、それよりもむしろTheresaとはかなりの年の差カップルと報道されていたことなのだが、Blakeが5歳ほど年上なのかなと思っていたところ、実は年上なのはTheresaの方で、実はなんと現在33歳である・・・まさか。 Theresaは1980年生まれ、Blakeは88年生まれなので実に8歳差カップルというわけである。見えない・・・ こちらの写真を見ても、うん、そうは見えない。というか、二人があまりにも美男美女カップルなので、ファッションモデルカップルのようだ・・・ いやはや。 とまあ、無駄話はここまでにして、Pitchforkのレビューが上がっていたので、訳してみた。 参考にどうぞ。

Godspeed You! Black Emperor

Godspeed You! Black Emperor Allelujah! Don't Bend! Ascend!  By Mark Richardson 9.3 / 10 GY!BEの新譜がついに出ましたね!前回のATPで来日した時に話題になって、そこで知ったのですが、ライブ見ておきたかったと後悔の念でいっぱいです。 ライブを見た方は感慨深くこの新譜も聴いていらっしゃることでしょう。 ということで訳してみました。こういう実験的な作品のレビューは読んでいて面白いです。 千年祭の訪れを間近にして、Godspeed You! Black Emperorはしかるべき時に存在するしかるべきバンドであった。そのデビューアルバムのF#A#∞を1997年に発表し、技術的スピードが加速する中、音楽ジャンルというものはごたまぜになり、リスナーたちは音楽というものが一体どこへ向かうのか考えていただろう。Godspeedはしかし、カナダの自由でミステリアスな集団の集まりで(ギタリストのEfrim Menuckがリーダーのようだが、彼らはあくまでユニットとして受け取られることを好む)、アナーキーな政治に傾倒し、Ennio morriconeとミニマリズムを融合させ、そこにサウンドを見つけ、さらにメタルから影響を受けたノイズを鳴らし、かなり興味をそそる可能性を示していた。彼らはスタートダッシュから2002年までは忙しくやっていたが、2002年--Yanqui U.X.Oを出してからは3つの壮大なるフルアルバムと長いEPを出し--そしてメンバーはしばらくGodspeedを棚に置いておくことにしたのだった。もし彼らがずっと戻らなかったら、また新たな音楽の調べを発表することもなかっただろうし、問題にもならなかっただろう。彼らの遺産はゆるぎない安定そのものだった。 だがGodspeedは2010年にまたライブ活動を再開し、それが一番最初にシーンに舞い降りたときのように、私たちが存在するとも知らなかった、もしくは忘れていたような音楽の穴を埋めてくれたのである。そして、2週間前、新アルバムに関する驚きの告知がされた、Allelujah! Don't Bend! Ascend!という、きっかりファーストアルバムから10年...

Muse 2nd Law

Muse The 2nd Law  5.5 / 10 Museの待ちに待った新譜がついに発表された! ダブステップを取り入れた衝撃のトレイラーが公開されてから、いったいどんな作品になるのかと待ちきれなかったリスナーも多いと思うが、どうやら世界的にその感想を見てみるとなんだか一概に素晴らしいとは言えないのかな、という印象。 「あの」Pitchforkのことなので、US indie以外はかなり偏りが見られるレビューも珍しくはないのだけど、ことさらこれを見たら爆笑してしまった。 ほかにも気になる記事はあったのだけど、それは次回あげるとして、とりあえずこの笑えるレビューを見てみてほしい・・・ 私なりに頑張っておかしく訳してはみたのですが。笑 以下訳 Museが 2nd Lawのトレイラー を公開したとき、これは君たちリスナーが入れ込んできたようなレコードから想像するような典型的な先買的ショックだった。「Museがダブステップに走った!」というリスナーが小さな旋風を毎期起こしたが、これは予測内の範囲だったし、かなり予想できたことだった。もちろんMuseファンたちはYouTubeのコメント欄を血に飢えたベジタリアンみたいに荒らしまくっただろう。しかし、Museが音楽的にQueenやRushの枠にはまっていると思うのなら、彼らは技術的にも褒められまくり、かつかなり有名なプログレロック--まあ常にシンセサイザーメインの音楽だから親切ともいえないような反応もあっただろうが--として定着したことでかなりの利益を得ていた。だがその一方で、Museはゆくゆく時期尚早動議を持つようになるのだろう。ただこれがバンドにとっての最後の未開拓分野なのであり、今は砂地に生息する多毛無視のようなベースラインを一定にしながらも、その音楽性自体は常にリスナーに同等の"届け物"を与えてきた--グラスを破壊してしまうほどのファルセットが走り、ワーグナー風のクレッシェンドやこの十年間月刊Guiter Worldを目の敵にしているかのようなソロだ。全様式をやりすぎるまでにマスターしてしまったようにも見えるが、the 2nd LawはMuseの非の打ちどころがない勝利だといえよう。問題はMuseがはるか遠くにまで行ってしま...

How To Live With A Phantom

Sakamoto Shintaro /  How To Live With A Phantom                                                                                 7.4 /  10                                                                            ...

POP ETC

POP ETC           2.5 / 10 音楽のことを書く上でのことをまとめた二つのクリシェがあるようだ。あるアーティストは自分の道を認識して、そこに留まるものだが、その一方ではまた別のアーティストは自分の落ち着く道から出て行くものだというもの。またひとりは精一杯やり、その力を戦うことにも伸ばしている(RamonesとBeach Houseを見て欲しい)ということを知るのは素晴らしいことだ。その一方で、また別の人はその人物が何か観客の望み、ついていきたい(Beck やJoni Mitchelを見て欲しい)と思うのと別の方向に行くと決めた時には尊敬し続けるのが難しいということだ。 The Morning Benders はサンフランシスコ経由でブルックリンにやってきたグループで、二つのアルバムを出してきた働き者らしいインディーロックバンドだ。そして最後に遂げた努力として 2010 年の Big Echo では Grizzly Bear の Chris Taylor をプロデューサーとして呼び、ぼんやりとしたチェンバーポップを鳴らす純粋なレコードを作った。今年彼らは名前を POP ETC と変えた、これは bender という言葉がイギリスでは侮辱的な、同性愛者嫌いといった意味の含みを持っているとわかってからなのだが、彼らはサウンド面でもシフトし、これがかなり急進的であった。大画面に広がるようなギターロックの代わりに、新しく名付けられたバンドはリーダーである Chris Chu が子供の頃入れ込んでいた R&B グループである Boyz II Men やシンセのヘビーポップアーティストである Madonna からからインスピレーションを得ているのであろう。僕らはネオンキーボードや、たくさんの Auto-Tune 、それから「 I Wanne Be Your Man- 君の男になりたい」とかいう曲名の曲のことを言っているのである。バンドのセルフタイトルのアルバムは勇敢なる変化を遂げた新しい呼称の影響を受けているのだろうか。もちろん。これが素晴らしいかって?少しも、だ。自分たちの道にとどまることを忘れているのだ。つまり、 The Morning...

My Bloody Valentine - Isn't Anything 10/10(!)

My Bloody Valentine Isn't Anything Sony; 1988/2012 By Mark Richardson; May 11, 2012 10.0 Best New Reissue Artists: 彼らは存在している。僕は今CDを抱え、今こういうことができる。彼らは存在しているのだと。My Bloody ValentineのCreationカタログのリマスターは正式に発表されていたが、何度も遅れていたし、どれが一番最初に出るのかというのはもはや繰り返し発せられるジョークと化していて、Lovelessのリマスターか、それとも長く待ち望まれていたそれに続く作品かが問題になっていた。ここで推測されていたジョークのオチというのは、「どちらでもない」という結果だった。四年前に流通された先行するコピーというのはしかし、イギリスでのリリースのみであったが、そう、the My Bloody Valentineのリマスターは存在しているのだ。 Isn't Anythingのリマスターに加え、また新たなMy Bloody Valentineのリリースがある、ちょっとしたものだ。EPs 1988-1991は4つのEPとバンドの創作意欲が全盛期だった時のシングルイシューを集めたもので、以前はリリースされなかった(ブートレグは広まっているが)曲も含まれている。このリリースはかなりの革新を与えている。この作品を一大口で受け入れることはバンドの素晴らしさを目撃する新たな窓のように感じられる。You Made Me Realiseは最初1988年にリリースされ、これまでのEPの中でも最高だと思われるもののリストに何度も入れられており、広くその初期の作品よりも改善されていた。彼らはギターノイズは経験していたが、タイトルトラックのようなものを作るのには一度もうまくいったことがなかった、それは至福と恐怖のカミソリの刃の縁を歩くようなものだ。Kevin Shieldsはthe Beatlesのメロディーセンスをかなり崇拝していたが、決して陽気で覚え易い「Thorn」のような曲は書かなかった。そして彼らが作った曲は「Drive It All Over Me」のようなやすやすとできた曲には決して聞こえなかった。最終的に本物のロックバン...

The Shins / Port of Morror 8.4/10 (Best New Music)

The Shinsの久々の新アルバムがPitchforkのベストニューミュージックにランクイン。 今まで翻訳したレビューに比べると、曲解説というよりは背景についての文章が長ったらしくて、あまり私は好きではありませんが…でもThe Shinsのこの新譜は好きです。笑 ザ・ソプラノズ(アメリカのドラマ)は終わった。アメリカがアフリカ系アメリカ人を大統領に選出した。世界的財政システムは多かれ少なかれひっくり変えった。アメリカは宇宙に人を送るのをやめ、Osama Bin Ladenを「手に入れた」、同じ年に。Harry Potterがバイバイした--二回も、Zac Braffのキャリアはびっくりだ。Martin Scorceseがオスカーを獲得した、やっと。Jeff Mangumが復帰した。R.E.MやLCD Soundsystem、Whitestripes—らがやめを宣言した、すべてにおいて。Michael Jacksonが死んだ、そしてWhitney Houstonも。ポップミュージックはクラブに向けて突き進み、主流のヒップホップは多かれ少なかれ失敗した、人々はもっとVinylを買い始め(そしてカセットの方は量が減っている)、「インディー」文化はギターをターンテーブルと取り替えた(もしくは少なくとも、海賊版オーディオソフトウェアとシンセサイザーはベッドルームの大半を占めなくなった )。 多くのことが5年間の家に起こりうる、そしてthe Shinsが最後のアルバムを出してからかなりの時間がたった。折衷主義で唯一のオリジナルメンバーであるJames Mercerもまたデジタルへと移行した。2010年、彼はBrian “Danger Mouse” Burtonと組んで、Broken Bellsを結成し、このコラボではアルバムとEPを出した。だが、この二つとも「歌」や「コーラス」といったものが不足していた。Broken Bellsの問題はMercerが時間をかけすぎて、きちんとした結果が出ず、インディー界のあらゆる種類を受け入れている強きソングライターの一人にしては不十分だったところである。数年間、新しい(良いかどうかは気にせず)Shinsのアルバムのアイディアはなさそうに見えた。Mercerはどうしようもないほど調子が悪いようであった。 それでは深呼吸して、...

Sleigh Bells; Reign of Terror 8.2/10

Sleigh Bells Reign of Terror Sleigh Bellsが到着した、それも鈍いロックリフとかっ飛ばすビート、そして空気のようでいてフェミニンなボーカルを完璧に作り上げて。 彼らのデビューアルバム、TreatsはもしやLoudness Warのネガティブな結論をギタリストとプロデューサーのDerek Eが盲目的に崇拝した最初のアルバムかもしれない。 Millerはすでにその大げさなサウンドをばかばかしいほどのやりすぎにまで推し進めたが、慎重にダイナミックレンジ(録音、再生が可能な信号の最強音と最弱音との幅)を適度な大きさにまで切り取って狭めたのだ。 Treatsはそのシンプルで直接的なフックのおかげで素晴らしいアルバムになっているが、バンドの新しい作品もまたスリリングでもある。というのも彼らは最大限にまでボリュームを上げたステレオを肯定的に連想する私たちを利用しているからだ、これも私たちは自分たちが今聴いている音楽が大好きだからだ。 Sleigh Bellsのセカンドアルバム、Reign of Terrorはかなり大きな音だが、このボリュームトリックに頼っているわけではない。 かわりにデュオはサウンドの繊細な部分を強調してそほとんどがTreatsのスピーカーがとけるほどの騒音の中間に集中している。 Alexis Kraussはかつてティーンポップシンガーだったが、転向してパンクロックの悪ガキになった。今はレコードを通して目立つようになり、クリントン時代のバブルガム(10代の若者抜けのロック)に根付く彼女のルーツはMillerのヘビーなリフによってさらに完全に統一されている。 そのビートは今回ヒップホップから拝借したのは少なく、ギターパートはもろにメタルやオルタナティブ、根本的なAC/DCのようなフックと80s後半のハーモニクスとの間である。   Reign of Terrorはがむしゃらで過度なほど活動的な曲のアルバムだが、MillerとKraussの全く異なる糸の寄り合わせは例外的に優美で、かつ伝統的な男らしさと女らしさが共に絶え間なく活動的、そしておもに荘厳なポップチューンの中で生じている。   彼らはガールズグループポップやチアリーダーが詠唱する"グループリーダー"や"仲間...

My Best Fiend 6.2/10

My Best Fiend / In Ghostlike Fading Brooklyn発の新しいバンドが主に話すことと言えば、たいていは良いサインではない。 そしてWarpが未だ主に先読みするエレクトロ系レーベルであると考えられてているとしても、彼らがAutechreやGrizzly Bear、Born Ruffians、そしてMaximo Parkとは全く似つかないように聞こえるものをリリースするとしても衝撃ではない。 しかしこのPhillyを経由したBushwickの5ピースバンドのデビューアルバムはどういうわけかどちらの領域にもなんとか存在しているのである。   彼らは柄にもないことにオシャレでもなく、自分たちのファッションブームを突き通している。 Fred Coldwellはヤンキーアクセントで歌うが、この霞んだ目のしょげて気乗りしないロックはほとんどいつもと言っていいほどUKやclassick rockと結び付けられるが、結び付けるのはVelvet Undergroundはその人気と同じく与えた影響も大きかったと信じている人達だ。 何よりも、In Ghostlike Fadingは"彼ら自身全く自分たちのことが気に入らない"と思わせようとしている。 また、もっと正確に言えば、彼らは2008年までこんなバンドにはなっていなかった。この年は私たちが最後にSpiritualizedとThe Verveから新譜を手に入れたのであった。   My Best Fiendは似たようなところから来ている。その一つはRichard Ashcroftから拝借したフレーズで、次のようなものである。ドラッグはまだ効いていてそれがさらに悪くしている、と。 そのフレーズはIn Ghostlike Fadingがそういったバンドの薬漬け状態や、壮大な野心というものが欠けていることを示していた。   こういったほとんどの曲が似たようなパターンに従っている。 つまり、いくつかの基礎となるコードがアコースティックを爪弾き、すぐにColdwellの気持ちの良いアデノイド症特有の冷笑が加わる、そしておそらく小さなエレキピアノかブルージーな楽器の調子がほうり投げ入れられてクリアなものを作り上げている。しかしこれは単なるウォームアップに...